にほんごぱーく NIHONGO PARK

日本語とお散歩の記録です

『彼女がその名を知らない鳥たち』を読みました

沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』を読みました。 『ユリゴコロ』がおもしろかったので作者買いです。 だからこの本がおもしろくて好きかというと、そういうことにはなりませんでした。(゜o゜;) わたしは暗く悲しいと思いました。(´・ω・`)「美し…

『イン ザ・ミソスープ』を読みました

村上龍『イン ザ・ミソスープ』を読みました。97年の本です。 フランクというアメリカ人に夜の街を案内するケンジ。徐々にこの人なんかヤバイな~と気づいてくる話です。実際なかなかハードな描写があります。 村上龍の作品では、映画『オーディション』を見…

『警視庁SM班1 シークレット・ミッション』を読みました

富樫倫太郎『警視庁SM班I シークレット・ミッション』を読みました。 私が好きなドラマ「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜」を書いている作家です。原作の生活安全課0係シリーズを読もうかと思ったのですが、寅三先輩は男ということで設定が若干…

『魔女が全てを壊していった』を読みました

如月新一『魔女が全てを壊していった』を読みました。 街に五月女(さつきめ)という女性が移り住んできて、街の人々がその影響を受けて…というようなお話です。ホラーやら、なんやら…。 正直、お話云々というより、誤字が多すぎる!過去最高の数!(@_@;) …

『怨み籠の密室』を読みました

小島正樹『怨み籠の密室』を読みました。 父親が死に際に言った言葉が気になり、主人公の飛渡優哉は自分が生まれた土地・謂名村を訪れます。周りからは忌み嫌われている感じがひしひしと伝わってきます。それを海老原浩一に伝え、二人で再び村を訪れると…と…

『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』を読みました

久住四季『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 怪物のささやき』を読みました。 刑事一年目の氷膳莉花。猟奇殺人の解決に死刑囚で犯罪心理学者の阿良谷博士の協力を得て、事件解決へと邁進します。 スピード感もあって、面白かったです。続編もまた読むかもしれま…

『プリズム』を読みました

貫井徳郎『プリズム』を読みました。 小学校の教師が殺されたことをきっかけに、周りの人たちが犯人探しをしていくお話です。 まさにプリズムのごとし。(゚∀゚)こういう展開も悪くはないですね。

『夏至のウルフ』を読みました

柏木伸介『夏至のウルフ』を読みました。 愛媛は松山の警察官のお話です。5話ありますが、登場人物は同じです。ほとんど方言です。 ウルフ、ゴリ子、雁さん、チンピラ紙、ウマさん…。あだ名の由来は本文に書かれています(笑) どれもよかったですが、5話目…

『禁じられた楽園』を読みました

恩田陸『禁じられた楽園〈新装版〉』を読みました。 烏山響一というアーティストに誘われて、熊野の山中に作られた私設美術館に赴く…というお話。ホラーとインスタレーションアートが好きな人におすすめです!(゚∀゚)伊藤潤二に漫画にしてほしいと思いました(…

『マーダーハウス』を読みました

五十嵐貴久『マーダーハウス』を読みました。あとから『リカ』の作者だと気が付きました。 鎌倉の交通の便の悪い場所にあるシェアハウス。設備の良い、豪華なシェアハウスですが、次第に住んでいた人たちが消えていきます。 もうちょっと犯行動機の匂わせが…

『樹海警察』を読みました

大倉崇裕『樹海警察』を読みました。 その名の通り、富士の青木ヶ原樹海が現場です。地域課特別室に配属になったキャリアの柿崎。部下の栗柄、桃園に翻弄されながら、ご遺体と向き合います。 杓子定規なボス(柿崎)が自由奔放な栗柄、桃園に翻弄されている…

『沼の国』を読みました

宮田光『沼の国』を読みました。 曾祖母の家に引っ越してきた、母親と3人の子どもたち。家の裏手の沼の「ぬまんぼ」伝説。本当の父親、新しい父親に対するいろいろな思い…。 (゚∀゚) ホラー?あら?ホラーからの~! 読んでいる途中で、「ん?」と思いますが、…

『十三階の女』を読みました

吉川英梨『十三階の女』を読みました。 公安のお話です。テロやら、潜入捜査やらで、けっこう精神にきました…。捜査や取り調べのやり方に「女」の側面を強く出すところが功を奏すわけですが、えぐい…と思うところも無きにしもあらず。(;゚∀゚) みんな、心、破…

『呪いと殺しは飯のタネ』を読みました

烏丸尚奇『呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録』を読みました。 このミステリーがすごい大賞の2022隠し玉とのことです。 どのキャラクターもそれなりに癖があって良かったと思います。が、終盤の火事のところはバタバタして、雑な感じに終わっ…

『ハサミ男』を読みました

殊能将之『ハサミ男』を読みました。 とても有名な作品であることは知っていましたが、ようやく手に取りました。 「帯に余計なことを書くな」と思っている私ではありますが、今回は帯に偽りなしと言えます!(゚∀゚) 古典にして、大傑作! ハサミ男による第三の…

『魚影島の惨劇』を読みました

大石圭『魚影島の惨劇』を読みました。 魚影島(うおかげじま)で國分という作家が魚影塾(ぎょえいじゅく)を開き、作家志望の塾生たちと共同生活を送っているところから話は始まります。そこで、次々と殺人事件が起こります。 感想としては、可もなく、不…

『ホテル・ピーベリー』を読みました

近藤史恵『ホテル・ピーベリー<新装版>』を読みました。 ハワイのとある日本人宿を舞台に話が進みます。ハワイには行ったことがありませんが、ハワイの雰囲気はよくわかりました。 すぐに読み終わりました。ほどよい謎感は良かったと思います。 主人公は終…

『暗黒残酷監獄』を読みました

城戸喜由『暗黒残酷監獄』を読みました。 わたしは読んでいて、とても楽しかったです。( ̄▽ ̄) 三兄弟の兄は自殺で亡くなり、姉は殺され、残った弟の椿太郎(ちゅんたろう)は友達のいない高校生。姉の死の真相を探るなかで、家族、姉の友人、編集者、同級生…

『迷宮遡行』を読みました

貫井徳郎『迷宮遡行』を読みました。 妻の絢子が突然失踪し、それを無職の迫水さんが探す話です。知り合いに話を聞いて、次に行くといくなかで、いろいろな事に巻き込まれます。 すごく良かったということはなく、まあまあでした。迫水さんの腑抜け感、たま…

『群青の魚』を読みました

福澤徹三『群青の魚』を読みました。 交番巡査と刑事が絡む話かと思っていたら、さほど絡みませんでした(笑) 介護施設とその職員に起こること、半グレ・裏社会を追うことが最後に交錯するところは最後まで目が離せなかったです。なんとも危うい風間刑事。(…

『見えない轍』を読みました

鏑木蓮『見えない轍 心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ』を読みました。 心療内科医の本宮のところに来た女子高生が「あの人は自殺なんかじゃない」と言うのを発端に事件を調べて行く話です。 けっこう楽しめました。人の微細な挙動から心理状態を読み取る…

『ひとんち』を読みました

澤村伊智『ひとんち 澤村伊智短編集』を読みました。 全部が他人の家の話かと思ったらそうではなかったです。短編集でした。 一話目が「ひとんち」という話で、なにかがズレていておかしくて怖いと感じます。明確なことは言われていないんですけどね…。 ちょ…

『正体』を読みました

染井為人『正体』を読みました。 死刑判決を受けた少年が脱獄して、転々としていく話です。脱獄して何がしたかったのかはだんだんわかってきます。脱獄犯と知らず出会った人たちが彼に対して抱く思いは、ごく自然なことだと思いました。 この話の警察の態度…

『らんちう』を読みました

赤松利市『らんちう』を読みました。 事件を起こした6人の供述から徐々に真相に迫っていきます。若女将とセミナーのことが徐々にわかってくるのがおもしろかったです。 人が怖い感じでした。(゜o゜;) 使い慣れない言葉があり、調べました。 ●娑婆気(しゃば…

『QJKJQ』を読みました

佐藤究『QJKJQ』を読みました。 殺し屋一家の話かと思いきや、なかなか複雑でおもしろかったです。亜李亜の視点で話は進みますが、まともに読んでいて、途中から頭がおかしくなりそうな気がしましたが、亜李亜の心理もそんな感じだったのでしょうね。「見て…

『デジタルリセット』を読みました

秋津朗『デジタルリセット』を読みました。 今どきな感じの話でした。「あの人はもう死んでいるんだろうな」とか、「ああ、それをやったらダメ!」とか、よくあるホラー映画的なところもありました(笑) 最後の数奇な出会いは良かったです!(゚∀゚)ほんのり匂…

『壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課』を読みました

堂場瞬一『壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課』を読みました。犯罪被害者支援課シリーズ1作目です。もう9作目まであるんですね。(・o・) 朝の通学路に車が突っ込み、ひき逃げ事件が発生します。その被害者家族の支援にあたる支援課がメインの話です。被害者家…

『女王はかえらない』を読みました

降田天『女王はかえらない』を読みました。 2015年・第13回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作だそうです。 降田天作品は結構好きでこれまでも『彼女は戻らない』、『すみれ屋敷の罪人』、『偽りの春』などを読みました。 nihongopark.net まあまあ…

『新装版 人殺し』を読みました

明野照葉『人殺し(新装版)』を読みました。 中盤ぐらいまで、ヤバイ女がいる、近づかなきゃいいのに、というたぐいの話のように思っていました。ヤバイのは1人かということもそうですし、翻って自分はヤバくないのかとも考えさせられます。みんなそれぞれ…

『道徳の時間』を読みました

呉勝浩『道徳の時間』を読みました。 真相が気になって、どんどん読み進めてしまいました。そういう選択を普通はしないだろうというところが、衝撃的でした。 江戸川乱歩賞受賞にあたっては、大幅な修正があったようです。もとがどんなものかは知りませんが…