『わかる「板書」 伝わる「話し方」』を読みました。
昨年、板書の方法について考える勉強会を行いました。準備をしているとき、EDUPEDIAの「板書の基本スキル「CHALK」(チョーク)の法則」という記事を読みました。非常にわかりやすくまとまっていたので、先生方にも紹介しました。
この本には、上記記事の内容も載っていますし、話し方についても触れられています。日本の学校の教師(初中等教育の教師)向けで、「子ども」を相手と想定しています。日本語教師なら、「子ども」は「日本語学習者」と読み替えれば、9割はしっくりくる内容です。(残りの1割は、外国語教育や外国語学習者には当てはまりにくいと感じたところです)
じっくり読みましたが、すべてに頷いてしまいました。自分が同じように全て実行できているとは思いませんが、「こうありたい」と思う教師像が描かれていました。
読んだあと思ったのは、「学習者から信頼される教師になる」ことの重要性です。板書一つとっても、きちんと行うことが信頼につながるわけです。その他、一貫した態度であったり、偏りのない接し方であったり、学習者にとってわかりやすい説明をしたり…。筆者も「当たり前のこと」と言っているように、私も「当たり前のこと」だと思いました。ただ、それを意識しているか、していないかで、教師の質としては雲泥の差だろうと思います。
日本語教師も「教師」として、「教育者」として、どう立ち回るかは、教師になった以上、考えなければなりません。言葉や文法の知識だけ学んでも、決していい日本語教師にはなれないと思います。こういう本から学んでいかなければならないですね!