『学び効率が最大化するインプット大全』を読みました。
『アウトプット大全』のほうが先に出版されていましたが、同時に購入したため、こちらから読みました。出版順に読んだほうがよかったかもしれませんし、トレンドを押さえるなら『アウトプット大全』だけ読めばいいような気もしました。インプットしたら、結局アウトプットもしましょうというお話だからです。
わたしもこうしてブックレビューを書いていますが、インプットとアウトプットの一例です。本書にも書いてありますが、感想を書く前提で読むと記憶に残りやすいというメリットがあります。自分が気になったところに付箋を貼っておいて、ここで感想を書く際に見直して、さらに自分の言葉に言い換えたりしています。それによって確かに記憶に残ります。
私自身が大切だと思ったのは、「バランスよく読む」という項です。3点読みというものです。簡単に言えば、賛成・反対・中立のものを読んで、情報の偏りをなくすことです。正直、本を読む中ではそういう余裕はないのですが…(汗)
「ニュートラルにインプットする」、「重要な判断、決断をするときは、必ず『3点インプットをする』」…これが大事なことだと思いました。情報が溢れ過ぎていて、最近どれが正しい(より良い・より正確)のか、判断に迷うことが増えてきました。わーっと盛り上がっていても、一旦冷静になって見極める必要があります。時間がかかるとは思いますが、誤った判断をするよりは良い結果がもたらされると思います。
日本語教師や日本語教育に関係づけるなら、学習のモチベーションや記憶の話題は役に立ちますね。「記憶するなら寝る前に」とか「ながら作業は脳の負担が大きい」とかです。音楽の有効活用、スマホの功罪なんかも、学習の伸び悩みがある学習者に紹介してみてもいいと思います。あと、これを読み教材にするのもおもしろそうです。