国際交流基金の『日本語教授法シリーズ(全14巻)』です。海外で日本語を教えている非母語話者教師のための参考書として発行されています。とはいえ、母語話者が読んでも何ら問題はありません。
全部読んだことはありませんが、何冊かはよく読み返しています。現役教師向けではありますが、経験の多少は読む上では問題ないと思います。私の感想としては、「日本語教育を勉強し始めたときに、こんなまとまった本があったら便利だったな~」です。それ以前にまったく無かったと言いたいのではないんですが、お手頃価格で、厚すぎないところが、本嫌いで、お金のない学生だった私にとってはちょうどよかったという意味です(笑)
特に能力別の授業を担当するようになったときにはお世話になりました(ペアディクテーションなど)。また、その逆もあって、なんとなく「これはいいかな」と思ってやっていたことが載っていたりすると安心しました。これから教え始める時にも、これまでの教え方を振り返るときにも役立つと思いました。
巻末に「回答例」が載っているのですが読んでいません…(答えの無い問いもあります)。別に意図しているわけではないのですが、だいたい問いの後の解説だけで十分なので…不精ですみません(^_^;)ちなみに各種対策にも役立ちます。日本語教育系の大学院の入試対策、日本語教育能力試験の対策、青年海外協力隊のWeb試験対策。1冊完結型なので、必要ななものだけでもいいですし、全部揃えてガッツリ勉強しても良いと思います。