にほんごぱーく NIHONGO PARK

日本語とお散歩の記録です

「先生」は一人称ではない

「先生」と呼ばれても…

日本語教師はそのへんの語学教師と同じで「先生」と呼ばれる。フランスにいたときはMadam、インドにいたときはMomと呼ばれたこともありますが…(笑)

ふと思ったんですが、日本語教師の中に一人称で「先生は…」と使う方が散見されます。私はこれをやめてほしいと思っています。日本の学校の教師やドラマの中の教師はたまに一人称「先生」を使っているような気がします。

(`・ω・´) キミタチ! センセイハ オコッテイルンダヨ!

(´∀`*) センセイハ ミンナガ ダイスキデス!

ティーチャートークの一種だと思っています。教師特有の話し方です。「先生は…」を使うと「教師らしい」自分が実感できるのかなと見ています。同時に言葉のわからない人や幼い人に対して、わかりやすく言っているつもりになっているようにも感じます。

どちらかといえば、幼稚園や保育園の先生は「Cちゃん、それ、先生に見せて」のように自分を表すときに使っているイメージもあります。大人相手にはやはり不適切な感じがしませんか。大学の先生が「先生にも資料を一部ちょうだい」と言ったら違和感があります。そういうわけで、使わないでほしいと思っているのです。


自分の言葉にも敏感に

「わたし」「わたくし」「ぼく」「おれ」「あたし」「拙者」…日本語の一人称っていろいろあります。その中に「先生」は含めることができますか。できませんよね。日本語教師である以上、やはり自分の使う言葉がどうであるか敏感になって欲しいと思います。

別に「わたし」で問題ありませんよ。省略が分かりにくいなら、「Cさん、わたしに見せてください」って言えばいいだけです!(^o^)