にほんごぱーく NIHONGO PARK

日本語とお散歩の記録です

JLPTの時間配分(N3編)

時間は大切。

JLPTの対策クラスをどうやるのか。私もそんなにノウハウはありません。そんなことを教えてくれる場所があるなら知りたいです。自分の受験を思い返すと、問題演習と答え合わせ・解説って感じかなと想像します。

JLPTの時間の配分については、特に検索してもあまり出てきません。もしかしたら、学習者同士の情報交換サイトであれば、載っているかもしれません。でも、たどり着けませんでした。TOEICなんて、かなり細かく時間配分を決めるようになっている問題集が多いですね。実際、それでも結構苦しいんですが…私は。

ある模擬試験のテキストには、ご丁寧に問題横に時間配分が書いてあります。私はそれも参考にしたんですが、総時間数から計算していって、以下のようにN3対策では学習者に提示していました。

N3の時間配分(目安)

早く正確に解けるに越したことはありません。ただ、無駄に一問に時間をかけて、結果、足切りがあっては元も子もない…。「最高、これだけかけてもいい。それ以上は諦めて次へ」という気持ちの切り替えのための目安です。


文字・語彙(30分)

大問問題数時間配分
問題1(漢字読み)
1問30秒×8=240秒=4分
問題2(表記)1問30秒×6=180秒=3分
問題3(文脈規定)111問30秒×11=330秒=5.5分
問題4(言い換え類義)1問30秒×5=150秒=2.5分
問題5(用法)1問2分×5=10分
見直し・塗り直し(予備)5分

問題1・2は、それなりに学習していれば、1問に30秒もかからないでしょう。迷いやすいもので、30秒かかるかもしれません。問題4に関しては、1問に1分取るという考え方もあるかもしれません。ただ、問題3とそこまで大差のない形式なので、30秒にしました。やはり、問題5は吟味する時間を十分に取りたいところです。ここまでやって、5分あまる計算です。実際、文字語彙で時間が足りないという声はあまり聞きません。迷ったものを残りの5分で再検討しても良いでしょう。


文法・読解(70分)

ここがやはり最難関です。ここはわたしはきっちり時間を意識してほしいと思いながら指導していました。問題を解く順序は自由ですが、一応全ての問題を読むためです。

大問問題数時間配分
問題1(文法形式)
131問30秒×13=390秒=6.5分 【7分】
問題2(文の組立)1問1分×5=5分
問題3(文章の文法)1問1分×5=5分
問題4(短文)1問2~3分×4=8~12分
問題5(中文)1問2~3分×6=12~18分
問題6(長文)1問2~3分×4=8~12分
問題7(情報検索)1問3~4分×2=6~8分
見直し・塗り直し(予備)3分ぐらい

文法に約17分、読解に34~50分です。読解はこうやって計算してみると、最短と最長の開きが大きいですね…。全部で70分ありますから、大まかな目安は文法17分、読解50分、残り3分が見直し・塗り確認タイムとなります。

文法にはやはり20分かけないほうがいいでしょう。最終的に、文字・語彙・文法でまとめられて、「言語知識」として換算されますから、確実なものは点数をとり、考えてもわからないものはとりあえず塗っておきましょう。

それより大切なのは読解です。苦手な人は50分以上時間を取りたいですね。問題ごとに見ていきます。短文は各文章に1問なので、2~3分でサッサッと進めます。中文は大問2つで、各大問に3題ずつあるので、1つの文章を9分程度で処理し終われば良いでしょう。長文は大問が1つで4題あるので、12分ですが、全体を捉えないと解けないものもあるので、ちょっと時間が伸びる可能性もあります…。情報検索は、得意な人はあまり時間をかけずに点数がとれるでしょう。でも、苦手な人もいるので、8分程度とってありますが、10分かかる人もいるでしょうね。

得意なトピックに当たると、読解ってスムーズに進んだりします。そういうラッキーなこともあるので、得意なものを短時間で済ませてもよいですね。


聴解(40分)

時間配分はありません。しかし、時間の有効利用をしたいところです。

まず、大問ごとに例題がありますが、例題なんて真面目に聞く必要はありません!それよりも、解答をできるだけ読んでおくほうが意味があります。わからないところ、推測できるところは、例題の流れているうちにやらせましょう。

もちろん、模試の経験をある程度しておくことが大切です。ただ、模試には例題が含まれているものと、含まれていないものがあるので、ご注意ください。

本番もあるのかよく知りませんが、問題2のあとで「ここでちょっと休みましょう」という休憩が入ります(30秒程度)。ここでくつろぐのもアホです(笑)問題3は、先読みできないのでスルーして、問題4の絵を見て、絵が言いたそうな表現を考えておくのです。問題3の例題もスルーしてよいかと…。

問題3の例題の答えあわせあたりで、問題3モードに切り替えればいいです。

問題3・問題5はその場ではもはやどうしようもできないので、耳に集中するのみです!

まとめ

学習者が時間配分を自分で決められれば苦労しません。ですが、そういう考えに及ばない学習者もいます。ただ、なんとなく受けて合格する場合もありますが、定められた期間で学習して合格するためには、時間を意識して演習していくほうが効果的でしょう。あくまで目安で正解ではありませんが、参考になれば幸いです!(^^)