中級後半以上の学習者向けのテキストです。話すことを中心として、様々な活動ができます。目標の確認、導入、語彙の整理などをしてから、実際に話す作業に移っていく構成になっています。話し方や態度、表現の違いなども、整理できます。1課完結型なので、全課を通してやらず、目標や学習者に合った話題だけ選んで使うこともできます。
1課90分という設定になっていますが、これはなかなかハードです(私の学生が「中級後半」に十分達していなかったからかもしれません…)。語彙を予習させて、語彙説明にかける時間を短縮すれば可能かと思います。内容はわりと良かったと思います。そんなに目新しい話題を扱っているわけではないのですが、順序立てて話したり、語彙を選んで話したり…そういうことができていたように思いました。「目新しい話題ではない」というのは、言い換えれば「日常でときどき話すことがある」ことでしょう。ですから、やって意味があるんだろうなと思いました。もうちょっと使い込むと、私も慣れて、やりやすくなるかな(^o^)
この本の続編『日本語超級話者へのかけはし―きちんと伝える技術と表現 上級から超級へ』も少し書き換えると、中級後半でも使えると思います(話題が違うので、内容によってはこちらから採用)。両方使ってみて思いましたが、やっぱり学生にとってちょっと難しそうでした…(笑)「中級後半」か~(;´∀`)内容はいいので、レベルに合わせて、手直ししつつ、使っていきたいと思います。