流れていく授業
「流れていく授業」と聞いて、スムーズに事が進んでいく授業と思われたかもしれません。しかし、そうではありません!
すべてがサラサラ流れていって、「ふーん」と思う程度で、何も残らない授業です。そんな授業を受けていると、その場では流れに乗っているので、意志がなくても、なんとなくできてしまいます。頭を使っていないので、疲れもしないし、記憶にも残りません…。
(´・ω・`) どうすりゃいいのさ?
( ̄▽ ̄) 川がそんな単純に流れていると思うのかい?否!
区切りを作ろう
流れていく授業の問題点は「区切りがない」ことです。 具体的に言うと、導入なんだか、説明なんだか、練習しているんだか、よくわからない状態なのです。 これは一見繋がりが保たれているように見えますが、受講している側からすると、流れるプールにいるような状態です。
流れるプールは普通のプールと違って、「泳ごう」と思う必要がありません。普通のプールは「泳ごう」と思って、練習に励むわけです。授業でも「考えよう」とか「こう言ってみよう」と学習者が思わなければ、「ふーん」で終わるんですよ。
ただただ流れていくようにしないためには、メリハリをつける必要があります。奇抜なことをやるという意味ではありません。簡単なことです。「次に何をするか」や「ここまでOKです!」みたいなことを言うだけです。これで区切りができます。
区切ることで救われる教師と学習者
教室用語を使うことで十分だと思います。導入するときは「聞いてください」、例文をコーラス・指名して言ってもらうときは「言ってください」。単純なことです。区切りを入れることで、学習者も次の行動に対して「聞こう」「言おう」という態勢になります。「これを使って言いましょう!」で目標の表現に注目させ、「じゃ、練習しましょう!」でテンポよく進むよ~と合図したりもします。
( ̄▽ ̄) とにかく、はっきり明確にお願いします。
これを行うことで教師自身にもメリットがあります。導入しようとしているときに「聞いてください」と言ったなら、学習者が聞いているか意識して見ることになります。「練習しましょう」と言ったら、ドリル練習の道具を準備するんだったと思い出せるわけです。緊張したり、「次に何をするんだっけ?」みたいなことは徐々に減っていくと思います。
( ̄▽ ̄) 表現は何でもヨシ!学習者がわかる・自分が使いやすいもので!
流れていく授業にならないように、程よく区切ってテンポよく授業をしていきましょう。やみくもに区切っても意味はありません。なぜ区切るのか、その目的を考えてから、取り入れてくださいね。
( ̄▽ ̄) これだけでしっかりしたセンセに見えること間違いなし!