日本語を教える方法について考えることが多いと思いますが、日本語教師も教育者です。この本は「発達」「学習」「障害」の三部から構成されています。
※なお、この記事の内容は「改訂版」前のものです。
もちろん注目するのは「学習」のところです。記憶、動機づけ、メタ認知…そういったところが興味深く、教えるときに意識することで学習者の学習効果を高められる気がしました。
教職をとる大学生向けの本でして、研究成果などが散りばめられていますが、非常に平易でわかりやすいです。わたしは興味がない本は読めない人間ですが、スイスイ読むことができました。言語教育をイメージして読むと良いと思います。
また、「発達」や「障害」の知識も得られてよかったです。「障害」と一口に言っても色々ですね。視覚障害者には教えたことがありますが…。発達障害・学習障害などは、なんとなく分かった気になっていました。この本で正しく知ることができました。
改訂版では、アクティブ・ラーニングのような学習についても触れられているようです。