便利なシンボル集
Droplet Projectが開発したDropsというシンボル集があります。上記のものはそこから拝借したものですが、これは「買い物する」です。シンボル集には、人物、動作、もの、学校・行事、健康診断、表情などが含まれています。
これがなんとほとんど無料で提供されています!ネットからいろいろな絵を拾ってくるのもいいのですが、シンボル集をうまく活用すれば、日本語教育にも応用できます!絵でキューを出すことも可能です。また、全体の絵の統一感も持たせることができます。例えばタスクカードも容易に作れます。例えば、「~のに使う」など練習時に使用するカードにも用いることができました。
メインで登場する少年が子どもですので、教える場所によっては、あまり合わないかもしれませんが、シンプルで分かりやすい絵を提示するにはもってこいです。
このシンボル集は、自閉症や言語障害の方のために、絵で示すのにも活用されているそうです。
CD-ROM付書籍版もあります
『視覚シンボルで楽々コミュニケーション―障害者の暮らしに役立つシンボル1000 CD-ROM付き』という本とCD-ROMのセットも販売されています。サイトでDLできるもの(背景白)に300の新しい絵を加え、さらに、背景透過版・白黒版も収められています。画質も非常に良いです。
お金を出してでも価値がある、追加300語も欲しいと思ったため、購入しました。やはり背景透過版を求めていたところが大きいです。表情と他の絵の身体部分を組み合わせるとき、背景白ではどうしても不自然なところが生じます。背景透過版は重ねやすくなるので、よりきれいなスライドが作れます。(^o^)
無料ですので、わたしはスライド作成にバンバン使っているのですが、あまり周りで使っている方がいないように思われます。スライド作成の一例ですが、こんな形で組み合わせて使うと、こんな感じになります。
このような場面提示も可能です。学生が先生に早退を申し出る場面です(これは「ので」の指導時に使いました)。「歯医者に行くので、3時半に早退してもいいですか。」…3枚の絵+図形を使って作成しました。吹き出しの中を変えて、いろいろなキューを作れますよね。また、同じ少年が登場するところもポイントで、学習者が見ても、誰が見ても、わかりやすいものになると思います。
こういう絵があると、わたしが描くイラストの存在意義たるや…と思ってしまうこともあります(;・∀・)でも、それとこれとは別で、がんばって描きたいと思います!(笑)にしても、Dropsのこの少年の愛らしさはたまりません~!
2冊目も出ました
『視覚シンボルで楽々コミュニケーション〈2〉障害者の暮らしに役立つシンボル1000』
1冊目とは違う絵が収録されているとのことです。サイトからダウンロードできるもの以外も入っているのでしょうか。こちらも購入したいと思います。