作文や会話の試験は、主観的評価が多くを占めるものです。
以前、そのような試験の評価を行うにあたって、研修がありました。事前に評価項目や基準はあらかじめ示されており、いくつかの作文を見て、各々評価をしておきます。当日の研修で答え合わせというか、すり合わせを行います。教師の主観が入ることは避けられませんが、それをできるだけ減らそうとしているわけです。
わたしはざっくりと「まあこんなもんでしょう」という評価をしました。雑ということではないですが、評価基準にそってだいたいで…。が、ほかの方の答えを見ると、意外と厳しい評価がありました。(・o・)
そのときは、教師のビリーフを表しているようにも思いました。作文なので、いろいろな評価項目もありますが、人によって重視しているところは違っていました。項目によって「大目に見ましょう」となったり、「もう少し厳密に」となったりしますね。わたしも自分のビリーフが垣間見えた気がしました。
ふと昔のことを思い出して書きました。
やっぱり評価は難しいですね。やり方や基準を決めるだけでも一苦労、その後の教師間の認識のすり合わせにも一苦労…。
また、ある程度の量の評価をこなして感覚的にわかるものもありますね。わたしの「だいたい」という感覚も、評価をそこそここなしたり、主観・客観の狭間を感じたりして、身についたものだと思います。初任教師がいれば、そこにフォローは欠かせないですね(研修もその一つです)。
口頭能力を測るものとして、最近はこういうものもあります。
学習者の口頭能力のチェックをする際に使用したことがあります。
サイトでは、実際に学習者が話す日本語も聞けて、それがどの程度の評価になるのかが示されています。
簡単なものなので実際試験をやってみるのもいいですし、自分の評価における厳しさ・甘さを見てみるのもよさそうです。