『日本語超級話者へのかけはし―きちんと伝える技術と表現 上級から超級へ』です。
『日本語上級話者への道―きちんと伝える技術と表現』の続編です。「超級話者へのかけはし」ですから、上級学習者のためのテキストです。やっぱり「上級話者への道」より内容が高度で抽象的になります(特に後半)。
各課の構成自体は「上級話者への道」と似ています。ちょっと手直しをして、第3課の「困った状況を伝えて交渉しよう」は上級ではない学生向けに使いました。話のもっていき方が図示されているので、整理しやすくて良かったと思います。「1課完結、1課90分、20人のクラスを想定」と書かれていますが、どうなんでしょう(@_@;)
「どんな教師でもすぐ教室で授業ができる」とも説明があり、それはたしかです。もちろん補足すべきことはあると思いますが、必要な語彙や活動はだいたいまとまっているので、楽といえば楽です。目標や導入などもすでに用意されていますし、知識を高めたあとに活動するので、不自然な感じはありません。内容も大人にはちょうどいいと思います。(多国籍クラスだと、もっとおもしろそう~)
おそらく、知らない語彙も多い場合があるので、我々は「日本語でのわかりやすい語彙説明」を準備せねばなりません。できれば、用例も作っておいて…。(^_^;)1回だけではなかなかパーフェクトに使いこなせないものです。
スリーエーネットワークのサイトに補助教材があります。