折原一『沈黙の教室』を読みました。600ページを超える長編です。
青葉ケ丘中学3年A組でおこる様々な事件、20年後の同窓会でおこる事件、その後…と3部から構成されています。
(゚∀゚)見事!読んでいる途中は、「これはあの人ではないか」と考える余地がふんだんにあり、最後にはすべての伏線は解消されます。そこまで難しくないので、意外性はそこまでないと感じるかもしれませんね。
読み終えて、ここ最近話題になっていた、とあるミュージシャンのいじめていた過去の露見と重なりました。いじめられた側は、ひどい傷みを受けて、簡単に忘れられないものですよね。逆に、いじめた側は、そこまで考えが及ばないというか…。本書の人物(いじめた側)も、傷みを受ける側の状況におかれて、恐怖して、ようやく気づくんです。
最悪、復讐という形で跳ね返ってきて、全員が不幸になる結末にだってなりかねません。
1つだけ気になっているのは、「十三人目の少年」(笑)。ま~、誰だったのかなという疑問程度です。(^_^;)どこかに答えがあったのかな?