「就労中の外国人と円滑なコミュニケーションをとりたい!」と思う方向けの講義を担当しました。ご依頼があったからというのもありますが、前から興味があったので、願ったり叶ったりでした。
これは教師あるあるの1つでもありますが、「わかりましたか」の問いに「はい、わかりました」と答えたから、大丈夫だと思ったけれども大丈夫じゃなかったということがあります。(^_^;)実際にはわかっていない、というやつです。
この話をしていたとき、受講していた方も頷いていたので、やはり現場でもそういうことが起こっているのだとリアルに感じました。
前から興味があったと書きましたが、学習者の日本語力に日本人側が高い理想を抱いて、そこに至っていないと、「日本語ができない」と簡単に言ってしまうような気がしていました。就労中にある程度の日本語力が必要なのはわかりますが、なぜ日本人側は苦労もせず、「できない」「通じない」と簡単に言ってしまうのか、と思うこともありました。そのお困りごとの解決は相手だけに求めず、自分たちも歩み寄りましょうよと話したいと思っていたのです。
つまるところ、やさしい日本語の考え方と同じです。ちょっと言い換えるだけで、相手に伝わるのであれば、そのくらいの労力は外国語学習より容易いでしょう。ちょっと相手のことを考えてすぐに実行できるなんて、やさしい日本語のコスパは高いんです!(゚∀゚)別に日本語学習者と話すときだけの話ではなく、専門的な話を専門外の人に話すときも同じようにしますよね。ちょっと変えるだけです。(^o^)
講義でテクニックを教えて練習しましたが、みなさんすぐにできていたので、難しいことではないと改めて思いました。やさしい日本語やコミュニケーションのとり方について、意識したり、学んだりしてくださる人が増えるといいな~と思っています!
講義というか、授業というか、こういう形式で登壇するのは3年ぶりぐらいでした。日本語の授業からもだいぶ遠ざかっていました。(^_^;)それでも、まあ、なんとかなるものですね。授業スイッチは壊れていなくて良かったです。