天野千尋『ミセス・ノイズィ』を読みました。
引っ越したら隣人の騒音に悩まされて……。昔、布団叩きでそんなことがありました。それを彷彿とさせるような始まりです。
騒音を出す隣人の視点も描かれていて、まったく違って見えるのが興味深いところです。主人公はといえば、勝手な思い込みが膨らんでいって、ちょっと考えれば想像力を働かせることができたはずですが、いろいろなことで追い詰められて、できなくなっていきました。
動画拡散というのが、今風といった感じです。
表紙に、相棒の出雲麗音役の篠原ゆき子さんが載っていますが、映画化されているようです。見ていませんが、合っていそうな気がします。出雲麗音も感情がブワッと出る瞬間があるので、似ているような気がしました。