にほんごぱーく NIHONGO PARK

日本語とお散歩の記録です

「お名前、フルネームでお願いします」

覚えていない忘れられない出来事… (どっちだよ!)

それは胃カメラ。

もともと強靭な胃袋で、胃薬とは無縁。その胃が膨れて収まらないので病院に行きました。原因もわからないので、翌々日、人生初の胃カメラを受けました。

当日。ベッドに横になり、病院の方が出際よく進めていきます。

 

(^o^) お名前、フルネームでお願いします。

('ω') 杉下右京です。

(^o^) 杉下右京様ですね。鎮静剤打ちますね。

('ω') よろしくどうぞー…おやおや……

(˘ω˘) ・・・。

 

(^o^) 杉下さーん。終わりましたよ。

('ω') えっ…。

 

(゜o゜;) 僕としたことが!!

 

冗談はさておき、その後、医師から「なんもないですね!( ̄▽ ̄)」と言われ、薬をもらい帰りました。しかし、その帰り道の記憶が断片的…。おそろしい。

意識がもとに戻り色々考えました。

ドラマや漫画で錯乱する人物に鎮静剤をぷすりと注射するシーン。ばたりと倒れる。そんなすぐ効くんかいと疑っていましたが、効きましたね~。

 

さて、冒頭で看護師さんの言っていたことば。

(^o^) お名前、フルネームでお願いします。

これ、採血のときは必ず聞かれます。確認が必須のようですね。

たしかに「お名前」だけだと、姓しか言わない…。「フルネーム」なら姓名全部言ってもらえますね。しかし、ここだけなぜカタカナ語(英語)とふと思いました。

「フルネーム」を別の言葉に言い換えると…「氏名」「姓名」…?

音だとわかりにくい。

「シメイ、お願いします」「セイメイ、お願いします」って、同音異義語もあってスッと認識できないですね。やはり「フルネーム」は合理的。一発で通じる。

たまに「フルネーム」がわからない人がいたら、「苗字と名前」、「名前全部」とかで尋ねるのでしょうね。

 

「名前」っていうのがそもそもやっかいで、杉下右京の「右京」だけ知りたいときも、「下の名前」と言います。日本語学習者に名前を尋ねて、長いフルネームを言われて、

(な、名だけ知りたい/名はどこかな…)(;゚∀゚)

と思うこともしばしば。このとき「下の名前」もなんか変なんですよね。ファーストネームしかないか…。