古野まほろ『新任巡査(上)』・『新任巡査(下)』を読みました。
警察学校を出て、新任巡査が実地で仕事を覚えていくお話です。警察官ってこんなふうに働くのか~というのがよくわかりました。(゚∀゚)ほんのりミステリありです。
上巻を読んだ時点で「ドラマ化してくれ」と思うほどに、登場人物がおもしろいです。
指導をする人たちが、自らの仕事をする姿を見せているところ、本文では「見取り稽古」といっていますが、警察組織とか関係なく大事だと思いました。ちゃんと教えたり、見せたりしているわけです。(ただし、1回きりです)
指導とは言わないまでも、わたしも新しい先生が入ってきたときに、いろいろ教える・説明した経験があります。我が身を振り返って、当時できていたのかな~と思いました。できるだけ、噛み砕いて話す努力はしていましたが…。一方で、自分が新しい組織に入ったときに、ここまで丁寧に見せて示してもらえただろうか、それがあるのとないのとで違いがあったかなとも考えました。
この本に登場する、いい先輩・上司の教え方・見せ方が、嫌味じゃないし、ちゃんと明言しているし、理解を確認しているんです。すごい…(T_T)今後、真似します。
今回調べた言葉は結構たくさんありました。警察用語は除くとして…。「天網恢恢」「非違」です。
天網恢恢疎にして漏らさず (てんもうかいかい そにしてもらさず)
天網はめがあらいようだが、悪人を漏らさず捉える。天道は厳正で悪事をはたらいたものには必ずその報いがある。
大辞林4版
非違 (ひい)
1. 法律にはずれていること。非法。違法。「―を正す」
2. 「検非違使」の略。
大辞林4版
あと、「ふざける」が、「巫山戯る」と書かれていて、読めなかったということもありました。(^_^;)借字です。
指導的立場の人にも、これから新しい職場で働く人にも、おすすめです。