にほんごぱーく NIHONGO PARK

日本語とお散歩の記録です

『警視庁特任捜査官グール』を読みました

警視庁特任捜査官 グール (宝島社文庫)

鷹樹烏介『警視庁特任捜査官グールを読みました。

元警察官が「死人」扱いとなるけれども、互助会という組織で非公式に動く話です。設定はおもしろそうだなと思って読み始めました。(^_^)まー、法の力が及ばないので、なんでもありになりますね。

が、なんとなく疾走感のない重たい感じの話でした。一皮剥けない伊藤くんの成長譚のようでした。せっかく伊藤くんは変わったので、続いてほしいなと思っていたら、続きものでした!次回作に期待します。

文庫初版は誤字が多かったですね…(;゚∀゚)気づいただけでも4つありました。格助詞が重なっているのはどっちを使おうか迷った感じがしますが、「相手の武装の有無の有無にかかわらず、…」は頭が混乱しました…。ಠ_ಠ?

ところで、この本のなかに「くちい」という表現が出てきました。

意味は「お腹がいっぱいになった」です。大辞林、三省堂国語辞典、新明解国語辞典に載っていました。関東・東北の方で使われる言葉のようです。Twitterでもリプが来たりしましたが、わたしは初めて聞きました!(・o・)

これも「腹がくちくなった朝山は…」と書いてあり、最初は誤字かと思ってしまって調べてみたらありました。なかなか簡単におかしいと指摘するのも難しいです。校閲って大変…。