『シャドーイング 日本語を話そう 初〜中級編 [英語・中国語・韓国語] 』
LL教室で初級の聴解を教えていた時に使った本です。1つのセクションに約10の会話があり、ほとんどが一往復の短い会話です。ですます体のフォーマルな話し方が基本で、友人同士のカジュアルなもの、教師・学生のような混ざったものもあります。私は進度に合わせて、セクションの内容を入れ替えて、独自のセクションを作って、学生にプリントを配布しました。並べ替えるので最初は大変ですが、1つの冊子にしておけるので、あとあと重宝します。
クラスで使ったので、流れは次のとおりです。長い時間をかける活動にはしておらず、10分弱です。
- 予習ができるなら、予告をしておき、次回までに確認しておく。
- 今日のセクションの文と意味を確認する。順番に指名して、1文ずつ読ませる。
- CDを聞く。目で追って、音に集中する。まだ声には出さない。
- 全体でシャドーイング。(1~2回)
- LL教室などの場合は、ブースで繰り返し個人練習。そうでなければ、クラスを半分をパートA、残りをパートBにして練習。
- 最後はプリントを見ないで、シャドーイング。
会話文自体は、短くあまり変化がないので、単調に進めると飽きます…。活動形態(全体か個人か、パートごとか全文か、など)を変えて、バリエーションを作るのが効果的だと思います。( ・д・)「シャドーイングしますよー」と言って冊子をピラピラ見せれば、みんなも思い出して出してくれます。隔週で授業のはじめにやっていましたが、その流れができていると、始まるときに出している学生もいました。(^_^;)あ、でも今日はやらない週なんだけどな…と思ったりして申し訳なく思うこともありました。もちろん毎週やるのもよいでしょう。
余談ですが、レビューに「アニメ声」と書かれていて、最初は使うのを躊躇してしまいました。聞いてみると、たしかに女性の方はその傾向が強い気がします。でも、多少大げさにやるほうが、やっている本人たち(大学生)は楽しそうな感じでした。現実にそういう極端な発話をするかは本人次第ですしね。「わ~、おいしそう」なんていうのは盛り上がります。あとは、シャイな学生が多い場合、どう盛り上げるかです。(*´-ω-`)もうこちらも恥ずかしがっていられません!!最初は教師主導で声を出し、声が出てなければ「聞こえませーん」と言ったりしました。慣れるまでが勝負かもしれませんね。
Amazonのレビューでは、翻訳があまりよくないというコメントも多いので、よく見てみてください。初級編は「インドネシア語・タイ語・ベトナム語版」もありましたが、Amazonでは出てこなくなりました。(^o^;)
続編もいろいろ登場しています。
『シャドーイング 日本語を話そう 中~上級編』
『シャドーイング 日本語を話そう 中~上級編[インドネシア語・タイ語・ベトナム語版]』
『シャドーイング 日本語を話そう 就職・アルバイト・進学面接編』
『シャドーイング 日本語を話そう 就職・アルバイト・進学面接編 [インドネシア語・タイ語・ベトナム語版]』