にほんごぱーく NIHONGO PARK

日本語の教え方・授業アイデア・日本語教師の戯れ…(^o^)

『日本語教師のためのCLIL入門』


日本語教師のためのCLIL(内容言語統合型学習)入門』です。

CLILは「クリル」と読み、"Content and Language Integrated Learning"の略称です。タイトルにもある通り、日本語でいうと「内容言語統合型学習」です。

CLILは、特定の内容(教科やテーマ、トピック)を、目標言語を通して学ぶことにより、内容と言語の両方を身につけていこうという教育法です。

日本語教師のためのCLIL入門』 p.2

こういう授業、好きです。( ̄▽ ̄)何回か試みとしてやったことがあります。

なにか新しい手法なのかと思っていましたが、そういうわけではありませんでした。これまでの言語教育や第二言語習得とも関連付けられ、日々行っている授業の中でも取り入れたことがあるようなものもありました。

CLILの概念には、「4C」というものがあります。内容の学習、言語を使う・知識を高める、思考力を高める、他者と学ぶ、異文化や他者を理解するということを目指しています。

  1. Content(内容)
  2. Communication(言語知識・言語使用)
  3. Cognition(思考)
  4. Community/Culture(協学・異文化理解)

教師が教えるという一方的な授業ではなく、うまくファシリテーターとして振る舞って、学びを深めてもらうという感じです。わたしは「ごみ・リサイクル」や「ロボット開発」のようなテーマでそれっぽいことをしました。

この本でも指摘されていますが(p.36)、内容に焦点を当ててしまって、言語的な部分がおざなりになってしまうということです。振り返ってみて、必要最低限の言葉には気をつけていたと思いますが、日本語の部分は軽視していたのではないか、と感じました。1・3・4は良かったけど、2がイマイチ。(・。・;)


「じゃ、いったいどうやるのか」ということですが、実践例が載っていて、イメージしやすく、とてもわかりやすかったです。やってみたいなと思いました(現実的に行える環境があるかは別の話(笑))。コース全体に使わずとも、日々の1回の授業の中でも意識すると、興味がそそられる授業ができる気がします。

また、CLILの授業で難しそうな評価についても、詳しく載っています。わたしがいいなと思ったのは、事前と事後の学習者の自己評価をするところです。開始時「これは自分にはできない」と評価していても、終わってみたら「あ、できるようになっている」となりそうです。自分で見比べてわかるということが、学習者にとっての気づきになると思います。

日本語教師と言うと、言語的な側面ばかりに目が行ったり、そこを重点的に指導したりしがちです。それも大事ですけど、教師も学習者とともに学ぶ姿勢を持ったり、うまく足場をかけられるファシリテーターになったりすることも重要ですね。