ようやく『漢字の使い分けときあかし辞典』(研究社)が買えました。
「聞く」「聴く」、「探す」「捜す」みたいな同訓異字の言葉の使い分けの説明が載っている辞典です。
この本を知ったとき、お取り寄せとなっていたので、買うに買えませんでした。
教材を作っているときに、同訓異字が出てきて、困ることもあります。最近も悩まされたものがありました。「はかる」です!「測る」「量る」「計る」…(・_・;)なんとなく使い分けの基準はありますが、考え出すと迷うものです。
Google 日本語入力のような文字入力でも、使い分けのヒントが出てきますが、用例をもっといろいろ見て、どの漢字にするか決めたいと思うのが性です。
そういうときにパラパラっと調べるには良さそうです。ポイントが端的に書いてありますし、例文も多いです。わたしは迷ったときは熟語で使われている漢字を思い浮かべますが、そういう観点からも書かれていて説得力があると思います。
突き詰めていっても、かなり使い分けが難しいものもあるようです。
「推しはかる」「はかり知れない」「はかりかねる」については、微妙なニュアンスの違いはあるものの、どれを用いても、表す内容そのものに大きな違いはない。あまり気にせず、好きなものを使っても構わない。
漢字の使い分けときあかし辞典 p.429
「おしはかる」とか、Google 日本語入力でも、「推し量る」「推し測る」「推し計る」、全種類出てくるヤツ…。そういう場合に、ムリに「コレ!」と断定していないところも優しくてよいですね。
某教科書L32では、「込みます」と書いてあり、「どうして『混みます』じゃないのかな」と思ったことがあります。さっそく「こむ」を調べました!(ಠ_ಠ)
基本1 一般的には《込》を用いる。
基本2 「混雑」していることを表す場合には、意味をはっきりさせるため、《混》を使うことが多い。
漢字の使い分けときあかし辞典 p.204
上記はポイントだけですが、もっと詳しく本文には書かれています。某教科書も間違っていないし、わたしの認識も別に間違っていなかったので、どちらが正しいとか正しくないとかではないですね。(^○^)スッキリ。
自分が気になったものも調べられるし、「この違い、質問されそう~」と思ったものも調べられるし、なにかと活躍の場がありそうです。