『絵でわかる日本語使い分け辞典1000』(アルク)です。
四季と日本の生活を通して、動きと様子を表すことばを学ぶもので、似ている言葉がまとめて載っています。例えば、「立つ・座る」というトピックでは、「あぐらをかく」「正座をする」「腰掛ける」などの動作と、「ちょこんと」「ぺたんと」「しゃんとする」などの様子を表す言葉が出てきます。
学生たち(中上級)からは擬声語・擬態語の使い分けが知りたいという要望があったので、イラスト・説明つきのこの本は重宝しました。説明は英中韓の訳文もあります。細かなニュアンスの違いは改めて例を用意しないと違いが明確にならないこともあります。また、よく一緒に使う動詞もなるべく出したほうがいいと思います。「絵があるから理解しやすい」という学生の声もありました。絵自体もかわいいです。教師にとっても、読み返して、意味を確認したり、擬声語・擬態語の例文を考える際の手助けになると思いました。四季と日本の生活も分かって、必要な語彙が埋め込まれている文章が面白いので、ちょっとした読み教材にもなると思います。